個人事業主に固定電話は必要?スマホで使う方法と費用を比較

個人事業主の固定電話の必要性と選び方を、スマホと据え置き電話機の写真で紹介するアイキャッチ

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「個人事業主にも固定電話は必要?」
「スマホで仕事用の番号を使うには、いくらかかる?」
こんなお悩みはありませんか?

仕事の連絡先は、費用を抑えながら使いやすいものを選びたいですよね。

この記事では、個人事業主の固定電話の必要性や、電話番号を取得する方法・費用を紹介します。

個人事業主の固定電話の必要性

個人事業主が開業するために、固定電話を一律に契約する必要はありません。

個人事業主が仕事用の番号を新しく持つかどうかは、取引先との連絡方法と、私用番号の公開範囲で判断できます。

  1. 開業届には携帯番号を記入できる
  2. 私用番号を公開したくない人は仕事用番号を分ける
  3. 市外局番の必要性は取引先の条件で変わる

開業届には携帯番号を記入できる

開業届の電話番号欄には、携帯電話の番号も記入できます。

開業届を出すためだけに、自宅へ電話機を設置する必要はありません。

例えば、取引先との連絡がメールやチャット中心で、急ぎの用件だけ携帯で受ける働き方なら、今の連絡手段で仕事を始められます。

電話の問い合わせが増えた段階で、仕事専用の番号を追加する方法もあります。

参考:税理士法人インテグリティ「個人事業の開業届書の書き方」

私用番号を公開したくない人は仕事用番号を分ける

仕事専用の電話番号を持つメリットは、プライベートの携帯番号を取引先や不特定多数の人へ知らせずに済むことです。

名刺やホームページに私用番号を載せると、契約前の問い合わせや営業電話も同じ番号に届きます。

専用の番号を作れば、仕事の連絡先だけを公開できます。

私用と分けることが目的なら、03・06などの固定電話番号に限らず、仕事用の携帯回線を追加する方法もあります。

スマホを2台持ちたくない人は、1台で2つの携帯回線を使う方法や、仕事用番号のアプリを使う方法から選べます。

市外局番の必要性は取引先の条件で変わる

03・06などの市外局番が付いた番号を持つかどうかは、取引先や利用したいサービスが求める連絡先の条件で決まります。

法人の取引先があっても、連絡先として携帯番号を受け付けるなら、固定電話番号の追加が必須になるわけではありません。

固定電話番号は事業の連絡先として使えますが、番号だけで取引先からの信頼や審査通過が決まるものでもありません。

契約先が市外局番付きの番号を指定している場合は、指定された番号を取得できるサービスが必要です。

電話機を置くかどうかは、必要な番号が決まってから考えられます。

個人事業主が電話番号を取得する方法

自宅の電話機で通話したい人には固定回線、スマホで仕事用番号の発着信をしたい人には電話アプリが使えます。

個人事業主が選べる電話番号の取得方法を、着信する端末と働き方で比べると次のとおりです。

方式 主な使い方 向いている働き方
固定回線 自宅に設置した電話機で発着信 自宅の作業机で電話を受ける
スマホアプリ 専用アプリで仕事用番号の発着信 外出先でも同じ番号から折り返す
転送電話 専用番号への着信を携帯などへ転送 手持ちの携帯で問い合わせを受ける

固定回線は自宅の電話機で発着信する

自宅に据え置きの電話機を用意したい人は、加入電話やひかり電話を選べます。

加入電話は電話回線、ひかり電話は光回線を使うサービスで、導入時には回線の契約状況に応じた工事や機器の用意が必要です。

例えば、NTT東日本のひかり電話の基本プランは月額550円(税込)ですが、光回線の料金や対応機器の料金などが別にかかります。

電話だけの月額を、スマホアプリ型の総費用とそのまま比較しないようにしましょう。

自宅で契約中の光回線に電話を追加できる場合は、新しく回線を引く場合とは初期費用も変わります。

外出時も受けたい場合は転送機能が必要になり、追加の月額料金や転送先までの通話料がかかる点がデメリットです。

出典:NTT東日本「ひかり電話の月額利用料」(2026年10月19日確認)

スマホアプリは外出先でも仕事用番号を使える

専用アプリで発着信するサービスなら、普段のスマホを仕事用の電話として使えます。

自宅に電話機を増やさず、外出先でも仕事用の番号から電話をかけられます。

こうしたインターネット経由の電話をIP電話と呼び、取得できる番号はサービスによって市外局番付きや050などがあります。

「スマホで使う電話だから050」とは限らず、03・06の番号を使えるアプリもあります。

私用番号を通知したくないときは、スマホ標準の電話機能ではなく、契約したサービスのアプリから発信します。

転送電話は着信を手持ちの携帯で受けられる

転送電話は、仕事用の番号にかかってきた電話を、あらかじめ指定した携帯電話などへ送るサービスです。

相手は仕事用番号へ電話をかけ、個人事業主は手持ちの携帯で応答できます。

ただし、仕事用番号から携帯までの転送区間には、受ける側にも通話料が発生するサービスがあります。

携帯の着信履歴から普通に折り返すと、相手へ通知されるのは携帯番号です。

仕事用番号を通知して折り返したい人は、専用の発信機能があるサービスを選び、その発信方法を使う必要があります。

個人事業主向け電話サービスの比較

市外局番をスマホで使うなら03plus、050の番号への着信を携帯へ転送するならToonesが選択肢になります。

個人事業主が1人で1番号を使う場合の料金を比較します。

比較項目 03plus Toones転送電話
番号 対応エリアの03・06など 050
月額基本料 1,408円(税込) 1,050pt
初期費用 5,500円(税込) 3,120pt+番号選択料0pt〜
通常の発信料 アプリ:30秒22円(税込) 専用発信:30秒13pt
受け方 専用アプリで受信 携帯へ転送:1分19.4pt
固定電話へ転送:3分9.7pt
別途かかる費用 決済額の5%の事務手数料、番号ごとの制度料金、追加機能など 通話量に応じたポイント消費など

2026年10月19日確認
03plus:月払いの通常プラン・1番号・スマホ1台、口座引落は別途220円(税込)
Toones:1pt=1円で購入するポイント払い、申込み時は5,000pt以上の残高が必要

基本料だけでなく、発信・転送の通話料も毎月の支払額に加えて比べましょう。

03plus|市外局番をスマホで使いたい人向け

03plusの公式サイトで固定電話番号をスマートフォンで使うサービスを案内する先頭画面
項目 内容
利用方法 iPhone・Androidの専用アプリで固定電話番号の発信・着信
基本料金 1番号・スマホ1台で月額1,408円(税込・税抜1,280円)
初期費用 5,500円(税込・税抜5,000円)
通常発信料 アプリは30秒22円(税込)
別途費用 決済額の5%の事務手数料、番号ごとの制度料金、必要なオプション。銀行口座振替・銀行振込では税抜200円も必要
利用条件 希望する市外局番に対応した利用拠点、対応端末、利用可能な通信環境

出典:03plus公式ページ/03plus公式ページ/03plus公式ページ(2026年10月19日確認)

03plusは、スマホアプリで03・06などの固定電話番号を使えるサービスです。

着信を受けるだけでなく、外出先から同じ番号を通知して電話をかけられるため、顧客への折り返しが多い人にも合います。

例えば、自宅でWeb制作を進めながら、打ち合わせで外出した日もスマホで問い合わせに対応できます。

短い発信を繰り返す人向けには10分かけ放題の追加機能もありますが、月額料金が増えるため、通常の通話料との比較が必要です。

通話品質の口コミや契約条件を詳しく知りたい人は、03plusの評判・口コミをまとめた記事をご覧ください。

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03plus

Toones|050への着信を携帯で受けたい人向け

Toones転送電話の公式サイトで転送と発信の使い方を案内する先頭画面
項目 内容
利用方法 専用番号への着信を携帯電話・固定電話へ転送
新規取得番号 050
基本料金 月額1,050pt(1pt=1円で購入)
初期費用 3,120pt+番号選択料0pt〜。申込み時は5,000pt以上の残高が必要
転送時の通話料 携帯電話へ1分19.4pt/固定電話へ3分9.7pt
専用発信 30秒13pt。登録した電話から専用の発信方法を使用。光回線や一部050などは発信元として利用不可

出典:Toones料金/提供番号/発信機能(2026年10月19日確認)

Toones転送電話は、専用番号に届いた電話を、普段の携帯電話や固定電話へ転送するサービスです。

新しく選べる番号は050なので、03・06などを指定されている人の用途には合いません。

提供された番号を相手に通知して発信することもできますが、登録した電話から専用の番号・操作でかける必要があります。

Toonesの専用発信には、光回線の電話や一部の050番号など、発信元に使えない回線があります。

携帯で受けた通話にも転送料がかかるため、発信と着信の両方の時間で費用を比べましょう。

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Toones転送電話

個人事業主の固定電話の注意点

個人事業主が固定電話を契約するときは、番号の地域条件・通話環境・解約時の費用が注意点です。

  1. 市外局番は利用拠点の住所に制限がある
  2. アプリの通話品質は通信環境で変わる
  3. 最低利用期間と解約日で支払額が変わる

市外局番は利用拠点の住所に制限がある

市外局番付きの番号は、希望する地域の番号を住所に関係なく取得できるわけではありません。

例えば、スマホで03の番号を使うサービスでも、対応する地域に利用拠点を求められます。

アプリで外出先から電話できることと、どの住所で契約できるかは別の条件です。

引っ越しの予定がある場合は、契約先へ移転先の住所を伝え、今の番号を引き続き使えるか確認が必要です。

すでに使っている固定電話番号を別の会社へ移したい場合は、番号や契約元によって引継ぎの可否が変わります。

移転先で番号の引継ぎ手続きが決まる前に、旧契約を解約しないでください。

アプリの通話品質は通信環境で変わる

電話アプリは、スマホの電波やWi-Fiの状態によって音が途切れる場合があります。

着信通知にも影響するため、普段の仕事場でのテストが必要です。

導入後は、自宅の作業机と普段利用する外出先で、発信・着信の両方を試しましょう。

スマホを使っていない状態でも着信するか、相手の声と自分の声が双方向に届くかまで試すと、仕事中の使い方に近づきます。

不具合が続いたときの問い合わせ先も、通話テストの段階で控えておくと連絡できます。

110・119などへ発信できない電話アプリもあるため、緊急連絡にはスマホ本来の携帯回線を使ってください。

最低利用期間と解約日で支払額が変わる

電話サービスは、利用をやめたい日と、料金が発生しなくなる日が一致しないことがあります。

個人事業主向けの電話サービスでも、次のような契約期間の条件があります。

サービス 本契約の解約条件
03plus 最低利用期間3か月/解約申請から2か月後の締め日(毎月25日)まで料金が発生
料金・解約条件の出典

解約費用がなくても、解約成立日までの月額料金が無料になるわけではありません。

短期間だけ利用したい人は、申込み前に利用予定月数と解約成立日を当てはめ、最後の請求まで含めて費用を見積もってください。

個人事業主が電話番号を取得する流れ

個人事業主の電話番号取得は、申込み・本人確認・開通後の設定の順に進みます。

  1. 番号とプランを選び、1人分の契約を申し込む
  2. 指定の本人確認書類を提出し、支払い手続きを済ませる
  3. 開通後にアプリや転送先を設定し、発信・着信を試す

固定回線は工事が必要になる場合があり、アプリや転送電話でも本人確認や郵送物の受取りに日数がかかる場合があります。

開通後は別の電話へ発信し、相手に表示された番号を聞いてください。

番号が割り当てられても、すぐに通話できるとは限りません。

顧客への案内は、開通して発着信できることが分かってからにしましょう。

個人事業主の固定電話でよくある質問

電話番号を契約する際に気になる、電話加入権と経費の扱いに答えます。

電話加入権の購入は必要ですか?

アプリ型の電話や、ひかり電話を使うために、電話加入権を購入する必要はありません。

電話加入権は、従来の加入電話に関係するものです。

電話加入権が不要でも、契約するサービスの初期費用や工事費が発生する場合はあります。

仕事で使う電話代は経費にできますか?

仕事で必要になった電話代は、事業の経費にできます。

私用と共用している場合は、通話明細などの記録を根拠に、仕事で使った分だけを計上する必要があります。

請求書とあわせて、仕事に使った割合の計算根拠も保管してください。

出典:国税庁「必要経費の知識」

まとめ:働き方に合う仕事用電話の選択

個人事業主の電話は、取引先に必要な番号と、普段電話を受ける場所から選べます。

自宅に電話機を置きたいなら固定回線、スマホで発着信したいなら電話アプリ、普段の携帯で仕事の電話を受けたいなら転送電話から選べます。

欲しい番号の種類を決め、基本料に発信・転送の通話料を加えた1人分の費用で比較してみてください。