フリーランス向けファクタリング5選!少額・手数料・審査条件を比較

フリーランスのファクタリングを示す見出しと、請求書・電卓・ノートパソコン

「フリーランスでも、少額の請求書を買い取ってもらえる?」
「手数料を引くと、いくら受け取れる?」
こんなお悩みはありませんか?

取引先からの入金より先に外注費や経費の支払いがあると、費用を抑えて資金を用意したいですよね。

この記事では、フリーランス向けファクタリングの選び方と5社の比較、審査に必要な書類、利用時の注意点を紹介します。

フリーランス向けファクタリングの仕組み

ファクタリング(入金前の売掛金を買い取ってもらう資金調達サービス)は、フリーランスの業務委託報酬も対象になります。

売掛金とは、仕事を終えて請求したものの、まだ受け取っていない代金のことです。

たとえば、Web制作を納品して来月末に入金される請求書がある場合、その代金を受け取る権利である売掛債権をファクタリング会社へ売ります。

審査と契約が済むと、買取の対象額から手数料などを引いた金額が口座に振り込まれます。

契約方式には、取引先が手続きに加わらない2社間と、取引先も加わる3社間があります。

比べる項目 2社間ファクタリング 3社間ファクタリング
手続きに加わる人 利用者とファクタリング会社 利用者・ファクタリング会社・取引先
取引先への連絡 原則として通知せずに契約、ただし通知される条件は契約ごとに異なる 通知や承諾の手続きが必要
期日の売掛金の支払い 利用者が取引先から受け取り、ファクタリング会社へ送金する形が一般的 取引先がファクタリング会社へ直接支払う形が一般的

取引先への連絡を避けたい場合は2社間、取引先の協力を得られる場合は3社間も含めて見積もりを比べましょう。

請求書を売って受け取るお金なので、銀行融資のように借りた元金へ利息を付けて返す仕組みとは異なります。

ただし、名称がファクタリングでも実態が貸付けに当たる契約があり、買戻しを求める条件などには注意が必要です。

出典:金融庁「ファクタリングに関する注意喚起」/freee「ファクタリングとは?」

フリーランス向けファクタリングの選び方

フリーランスが請求書を売る際は、自分の請求書を買い取れる会社について、受取額と支払いに間に合う入金日を比べましょう。

  1. 請求書の金額と取引先で選ぶ
  2. 手数料を引いた受取額で比べる
  3. 入金期限と必要書類を確かめる

請求書の金額と取引先で選ぶ

「個人事業主が利用できる」と「個人宛ての請求書を売れる」は、別の条件です。

申込者がフリーランスでも、売掛先(利用者へ代金を支払う取引先)は法人に限るサービスがあります。

たとえば、法人に発行した広告運用報酬の請求書と、個人で営む店舗に発行した制作費の請求書では、使える会社が変わることがあります。

フリーランスが申込前に見る項目は次のとおりです。

  • 申込者:法人だけでなく、個人事業主・フリーランスが対象か
  • 取引先:法人宛て・個人宛てのどちらの請求書を買い取るか
  • 金額:請求額が買取の下限以上か、一部だけの買取ができるか
  • 期日:入金予定日が確定しており、支払期限を過ぎていないか

請求額が5万円なのに買取下限が30万円の会社へ申し込んでも、金額の条件を満たせません。

「少額対応」とだけ書かれている会社には、請求額と取引先の法人・個人の別を伝え、買取対象かを先に聞きましょう。

手数料を引いた受取額で比べる

比較するのは広告の最低手数料ではなく、見積もりで決まる受取額です。

「1%から」のサービスも、すべての請求書を1%で買い取るわけではありません。

受取額は、売却する売掛金の額から買取手数料と追加費用を引いて計算できます。

たとえば10万円分を売り、その他の費用がないと仮定すると、手数料による違いは次のようになります。

手数料率 手数料 受取額
5% 5,000円 95,000円
10% 10,000円 90,000円
15% 15,000円 85,000円

上表は計算例で、各社の審査結果や適用料率を予測するものではありません。

銀行振込などの追加費用があれば、表の受取額からさらに減ります。

複数社に見積もりを依頼する際は、同じ請求書・同じ売却額で比べ、必要な支払いを賄える金額が残るか確認してください。

入金期限と必要書類を確かめる

最短の入金スピードだけで決めず、必要書類の提出と審査を含めて支払日までに間に合う会社を選びましょう。

「申込みから最短2時間」と「審査完了後に最短30分」では、時間を数え始める時点が違います。

不足書類の提出や契約内容への同意が遅れれば、その分だけ入金も後ろにずれます。

フリーランスが準備する主な資料は次のとおりです。

資料 確認される内容の例
請求書 取引先の名称、請求額、支払期日
本人確認書類 申込者の氏名や住所
通帳・口座の入出金明細 過去の報酬の入金や事業の取引
契約書・発注書・メールなど 仕事の発注や納品、請求の実態

必要な資料や明細の期間は会社によって異なり、追加提出を求められることもあります。

「請求書だけ」で手続きが完了すると思い込まず、自分が用意できる書類を伝えてから入金見込みを聞くと、支払予定を立てやすくなります。

フリーランス向けファクタリング5選

個人事業主が申し込める5社について、請求書の金額・手数料・取引先の条件を比較します。

サービス名を押すと、必要書類や入金条件の詳しい説明へ移動できます。

サービス 買取額の目安 手数料 取引先の条件
ラボル 1万円から、一部買取可 10% 法人宛ての請求書
ペイトナー 1万円から 10%+振込手数料330円 個人宛ての請求書も対象
QuQuMo 金額の上限なし、少額も相談可 1%から、見積もりで決定 個人宛ての買取可否は事前確認
うりかけ堂 30万〜5,000万円 1.5%から、見積もりで決定 個人宛ての買取可否は事前確認
GoodPlus 下限・上限は事前確認 5%〜15% 個人・屋号経営の取引先は対象外

2026年10月19日確認/出典は各社の基本情報表の下に掲載

買取額や適用料率は審査で決まり、下限の手数料や入金を保証するものではありません。

ラボル|少額の請求書を売りたい人

ラボル公式トップページの請求書買取の案内と申込フォーム
項目 内容
対象 個人事業主・フリーランス向け。法人が取引先の請求書が対象
買取金額 1万円から。請求書の一部の買取も申請可能
手数料 買取額の10%。先払い時の振込手数料などは不要
必要資料 本人確認書類、請求書、取引を示す資料。審査で追加資料を求められる場合あり
振込対応 審査完了後は24時間365日対応。審査自体を24時間365日行うものではない
運営会社 株式会社ラボル

出典:ラボル公式情報(2026-10-19確認)

ラボルは、フリーランスが必要な金額だけ請求書を売却できるファクタリングサービスです。

法人宛ての請求書が複数あるときや、そのうち一部だけを早く受け取りたいときに検討できます。

たとえば30万円の請求書があっても、支払いに足りない分だけ売却できれば、全額を売るより手数料の総額を抑えられます。

ただし、請求書に書かれた取引先が個人の場合は対象外なので、少額かどうかに加えて宛先も確認してください。

利用者の口コミや審査時の注意点は、ラボルの評判・口コミを解説した記事にまとめています。

ペイトナー|個人の取引先がいる人

ペイトナー公式トップページの請求書先払いの案内と申込フォーム
項目 内容
対象 個人事業主・一人法人。個人の取引先への請求書も対象
利用金額 1万円から
手数料 一律10%に加え、振込手数料330円。申請金額から差し引いて入金
請求書の条件 支払期日まで70日以内で、支払期日が確定しているもの
必要資料 請求書、口座入出金明細、初回は顔写真付き身分証。追加提出を求められる場合あり
入金 営業時間内に審査が始まる場合は最短即日。営業時間外の申請は翌営業日扱い

出典:ペイトナー公式情報/ペイトナー公式情報(2026-10-19確認)

ペイトナーは、個人の取引先から受け取る業務委託報酬も申請できるファクタリングサービスです。

法人との取引だけでなく、個人で事業を営む依頼主から制作やマーケティングの仕事を受けている人も比較できます。

費用には固定の振込手数料が含まれるため、小さな請求書ほど売却額に対する費用の割合が高くなります。

10万円全額を申請する場合の受取額は、10万円−1万円−330円=89,670円です。

必要な資金が9万円ならこの受取額では足りないため、支払う金額と手取り額を比べてから申請額を決めてください。

QuQuMo|買取額の上限なく相談したい人

QuQuMo公式トップページのオンライン資金調達と手数料の案内
項目 内容
対象 法人・個人事業主の売掛金買取
契約方式 取引先へ通知しない2社間ファクタリング。債権譲渡登記は不要
手数料 1%〜。審査後の見積もりで買取額と手数料を提示
入金 必要書類がそろっている場合、申込から最短2時間
必要資料 請求書、全口座の直近3か月分の入出金明細、本人確認書類。個人事業主には追加資料あり
手続き 申込から契約までオンライン。状況により電話での確認あり
運営会社 株式会社アクティブサポート

出典:QuQuMo公式情報/QuQuMo公式情報(2026-10-19確認)

QuQuMoは、買取金額に上限を設けず、少額から高額まで相談できるファクタリングサービスです。

大きな制作案件などで請求額が増えたときも、金額を伝えて見積もりを依頼できます。

ただし、上限がないことは請求書の全額が必ず買い取られることを意味せず、買取額と手数料は審査後に決まります。

請求書と通帳に加え、本人確認書類や個人事業主の追加資料も必要になるため、用意する資料を先に確認すると手続きが進めやすくなります。

利用条件を詳しく知りたい場合は、QuQuMoの評判・口コミを解説した記事も参考にしてください。

うりかけ堂|30万円以上の請求書がある人

うりかけ堂公式サイトの請求書買取サービスの案内
項目 内容
対象 法人・個人事業主。個人が取引先の場合の買取可否は事前相談
買取金額 30万円〜5,000万円
手数料 1.5%から。実際の料率と費用総額は見積もりで確認
入金の目安 必要書類がそろっている場合、最短2時間。即日の入金を保証するものではない
必要書類 本人確認書類、入出金の通帳、請求書・見積書・基本契約書など取引先との契約関連書類
契約方法 オンライン契約に対応。2社間契約では取引先への通知なし
相談受付 24時間365日相談可能。審査・入金の24時間対応を意味しない
取引先の倒産時 償還請求権なし。取引先の倒産による返還義務なし

出典:うりかけ堂公式情報/うりかけ堂公式情報(2026-10-19確認)

うりかけ堂は、まとまった金額の請求書を買い取るファクタリングサービスです。

Webサイト制作や継続契約の報酬など、買取下限を満たす請求書がある人は見積もりを比べられます。

一方、数万円だけを現金化したい場合は、少額から申請できる別のサービスを先に検討するとよいでしょう。

請求書に加えて取引先との契約関連書類も準備し、見積もりでは適用される料率と追加費用があるかを確認してください。

GoodPlus|電話やLINEで相談したい人

GoodPlus公式サイトのファクタリングサービスの案内
項目 内容
対象 法人・個人事業主。個人・屋号経営の取引先への請求書は対象外
買取対象 請求額が確定した入金待ちの売掛金。支払いが遅れている請求書や回収できない請求書は対象外
買取金額 下限・上限の数値は公式ページに記載なし。請求額を伝えて事前確認
手数料 5%〜15%。事務手数料・交通費は不要
入金の目安 申込みから最短90分。審査や契約の状況による
契約方法 オンライン完結。スマートフォンでも手続き可能
相談方法 電話・メール・LINE。電話受付は平日8:30〜20:00
取引先への通知 2社間契約では通知を留保。契約に定める通知条件を確認

出典:GoodPlus公式情報(2026-10-19確認)

GoodPlusは、電話・メール・LINEで相談しながら手続きを進められるファクタリングサービスです。

初めての利用で、手元の書類や請求書が対象になるかを担当者に聞きたい人も相談できます。

個人事業主が申し込む場合でも、個人・屋号経営の取引先への請求書は対象外なので、法人からの入金を待っている場合に検討してください。

買取金額の下限・上限は公式ページに数値がないため、請求額を伝えて対応できるかを聞いたうえで、必要書類の案内を受けます。

フリーランスのファクタリング利用のメリット

ファクタリングは、受け取る予定の報酬を使って、目の前の支払いに必要な資金を用意する方法です。

次のような場面で役立ちます。

  1. 入金待ちでも外注費を支払える
  2. 借入枠を使わず資金を用意できる
  3. 取引先の倒産による損失を抑えられる

入金待ちでも外注費を支払える

取引先から報酬を受け取る前に、外注先への支払日が来る場合に利用できます。

たとえばWeb制作を納品していても、取引先からの入金が翌月末なら、デザイナーへの支払いを手持ち資金で賄う期間が生じます。

審査と入金が支払日までに間に合えば、この期間の資金不足を補えます。

売上自体が増えるわけではないため、次の入金までの一時的な不足に使うものと考えましょう。

借入枠を使わず資金を用意できる

売掛金の売買として利用するファクタリングは、銀行などから新たに借り入れることなく資金を用意できます。

すでに融資を受けている場合でも、請求書の買取を相談できるサービスがあります。

ただし、借入れではないという理由だけで、誰でも審査に通るわけではありません。

取引先の倒産による損失を抑えられる

償還請求権なし(取引先の倒産などによる未払いを理由に、利用者へ支払いを求めない条件)で契約すると、対象の売掛金の未回収リスクを抑えられます。

たとえば、請求書を売却した後に取引先が倒産しても、契約の対象となる未払いなら利用者が立て替える必要はありません。

ただし、架空の請求書を提出した場合や、契約上の義務に違反した場合まで責任がなくなるという意味ではありません。

契約前に、どのような場合に自分が支払いを求められるのかを確かめてください。

フリーランスのファクタリング利用時の注意点

前倒しで受け取ったお金を使った後も、翌月の支払いと取引先から回収した売掛金の扱いまで考えておく必要があります。

  1. 継続利用で手数料の負担が積み重なる
  2. 受け取った売掛金は期日までに送金する
  3. 買戻しを求める契約や給与買取に注意する

継続利用で手数料の負担が積み重なる

毎月の資金不足をファクタリングで補うと、その都度手数料がかかり、仕事から手元に残るお金が減ります。

今月の支払いができても、翌月も同じ外注費や固定費が続けば、再び請求書を売る必要が出ることがあります。

資金繰りを確認する際は、売却済みの請求書を翌月に使える入金として数えず、今後の入金予定と支払い予定を書き出してください。

毎月の利用が前提になるなら、取引先への入金サイト(請求してから支払われるまでの期間)の短縮相談や、外注費・固定費の見直しも必要です。

受け取った売掛金は期日までに送金する

2社間の契約で自分が売掛金を回収する場合、取引先から受け取った代金は、契約の期日までにファクタリング会社へ送金します。

前倒しの入金を受けた後に取引先から振り込まれるお金を、別の経費に使わないようにしてください。

契約書にある送金先・金額・期限を記録し、カレンダーの通知を設定しておくと送金忘れを防げます。

取引先の入金が遅れそうな場合は、実際の状況をファクタリング会社へ早めに伝えましょう。

送金の遅延などで取引先へ連絡される場合もあるため、「2社間なら何があっても知られない」とは考えないでください。

買戻しを求める契約や給与買取に注意する

取引先から回収できなくても、自分のお金で買戻しや支払いをするよう求める契約には注意が必要です。

金融庁は、こうした条件などからファクタリングを装った貸付けに当たるおそれを指摘しています。

契約名だけで判断せず、買取代金、差し引く費用、回収できない場合の負担を契約書で確認し、説明が不明確なら契約を急がないでください。

また、フリーランスの事業上の売掛金と、会社員として受け取る給与は別です。

給与を買い取り、労働者本人を通じて回収するいわゆる給与ファクタリングは貸金業に当たります。

登録のない業者が行うことは違法です。

出典:金融庁「ファクタリングに関する注意喚起」/金融庁「給与ファクタリングに関する注意喚起」

フリーランスのファクタリング利用手順

申込みから入金までの手続きに加え、取引先から代金を受け取った後の送金までを一続きで予定に入れます。

2社間ファクタリングの一般的な流れは次のとおりです。

手順 自分がすること 終わる前に見る点
1.申込み 請求書と必要書類を提出する 請求額・取引先・支払期日に間違いがないか
2.審査・見積もり 追加確認に答え、買取額と費用の見積もりを受け取る 必要な金額が残り、希望日までに入金される見込みか
3.契約 条件に納得した1社と契約する 取引先への通知条件、回収できない場合の負担、送金期限
4.入金確認 口座への振込を確認する 契約した受取額と一致しているか
5.売掛金の回収・送金 取引先から受け取り、契約に従って送金する 送金額・振込先・期限を守っているか

複数社で見積もりを比べても、同じ売掛金を複数の会社へ重ねて売却してはいけません。

契約後は請求書ごとに売却済みと記録し、別の申込みへ混ぜないようにしてください。

フリーランスのファクタリングのよくある質問

審査、開業時期、休日の入金について、申込前に知っておきたい点をまとめます。

審査なしで使えるサービスはありますか?

この記事で紹介した5社は、いずれも審査や買取可否の確認を行います。

申込者の収入だけでなく、請求書の実在や取引先から回収できる見込みも判断されます。

審査が甘い、必ず通るといった言葉で選ばず、取引の資料をそろえて申し込みましょう。

開業直後でも利用できますか?

開業直後でも、仕事が完了して入金を待つ請求書があれば申し込めるサービスがあります。

ただし、必要な入出金明細の期間や確定申告書などの提出条件は会社ごとに違うため、用意できない書類がある場合は代わりに何を提出できるかを聞きましょう。

まだ仕事を受けておらず、売掛金もない段階では、この記事で扱う請求書買取は使えません。

土日でも入金されますか?

休日の振込に対応するサービスでも、申込みから審査まで休日中に終わるとは限りません。

ラボルは審査完了後の24時間365日の振込に対応していますが、審査自体を24時間365日行うわけではありません。

土日に資金が必要なら、審査が終わる見込みと口座への着金予定を事前に確かめてください。

まとめ|フリーランスの請求書買取の選び方

フリーランスがファクタリングを選ぶ際は、請求書の金額と取引先の条件で選び、手数料を引いた受取額を比べましょう。

少額の請求書や個人宛ての請求書など、持っている請求書によって申し込める会社が変わります。

最短時間だけに頼らず、必要書類と審査の時間を含めて支払いに間に合うかを確認してください。

まず請求額・取引先・入金予定日を整理し、条件を満たす会社から同じ金額の見積もりを取って比べてみてください。