1PasswordとBitwardenを比較|料金・機能・共有で選ぶ

1PasswordとBitwardenを比較する見出しと、ノートパソコン・スマートフォンの仕事場

「1PasswordとBitwardenは、無料で使える範囲や料金がどう違う?」
「仕事や家族のパスワード管理には、どちらを選べばいい?」
こんなお悩みはありませんか?

パスワードをまとめて管理したくても、毎年かかる費用と必要な機能の違いが分からないと選びにくいですよね。

この記事では、1PasswordとBitwardenの料金・機能・共有方法の比較と、復旧や乗り換えの違いを紹介します。

1PasswordとBitwardenの比較表

個人で1PasswordとBitwardenを使う場合は、必要な機能に合わせて次のように選べます。

  • 費用をかけず、パソコンとスマホで使いたい:Bitwardenの無料プラン(認証コードは別の無料アプリでも生成可能)
  • パスワードと認証コードを一つのアプリで扱いたい:年額を抑えるならBitwarden Premium
  • 銀行口座・ソフトのライセンスを専用欄で整理したい、保存した項目のコピーをリンクで渡したい:1Password

1PasswordとBitwardenの主な違いは、次の表のとおりです。

料金は2026年10月21日時点、USD(米ドル)・年払い・税別で比較しています。

スマートフォンでは表を横にスクロールできます。

比較する項目 1Password Bitwarden
無料で使える範囲 14日間の無料体験 期限なしの無料プラン
有料の個人プラン Individual:47.88 USD/年 Premium:19.80 USD/年
家族プラン Families:71.88 USD/年、5人 Families:47.88 USD/年、6人
保存・自動入力 複数のパソコン・スマホに対応 無料でも台数・パスワード数に制限なし
保存場所内での認証コード生成 個人・家族プランに含む Premium・Familiesに含む
ログイン情報以外の整理 銀行口座・ソフトウェアライセンスなどの専用カテゴリ メモ・カード・個人情報と、自分で追加する入力欄
単発の共有 保存した項目のコピーをリンクで送る Sendでテキストを送るのは無料、ファイルは有料
継続的な共同管理 Familiesで共有用の保存場所を使う 無料でも自分を含め2人で共有できる
パスワードを忘れたときの復旧方法 事前に保存した復旧コードと登録メール 事前設定した有料の緊急アクセスや、保管庫を開ける端末

この記事に記載した1Passwordの通常年額と初年度の年額は、公式の月額換算表示を12倍した計算値です。

料金の出典:1Passwordの個人・家族プラン、Bitwardenの料金・プラン。

1Passwordの初年度割引は、有料の個人プランの比較で通常料金と分けて紹介します。

1PasswordとBitwardenの料金

費用は、1人で使うか家族で使うかを分け、継続するときの通常年額で比べると判断しやすくなります。

1Passwordの表示価格は税を含まないため、支払額は契約する国・地域や通貨の条件で変わります(1Passwordの税について)。

  1. Bitwardenは無料で台数と保存数に制限がない
  2. 有料の個人プランはBitwardenの年額が低い
  3. 家族プランは1Passwordが5人、Bitwardenが6人

Bitwardenは無料で台数と保存数に制限がない

Bitwardenの無料プランは、パスワードの保存数と利用する端末数に制限がありません(Bitwardenの無料プラン)。

パソコンのブラウザー拡張機能(ブラウザーに追加する機能)とスマホアプリで、同じログイン情報を同期できます。

例えば、自宅のパソコン、持ち歩くノートパソコン、スマホの3台で使っても、台数を理由に有料にする必要はありません。

保管庫(パスワードなどを保存する場所)内の認証コード生成、ファイル添付、緊急アクセスは有料機能なので、無料で足りるかは端末数ではなく使いたい機能で決まります。

1Passwordは14日間の無料体験があり、試用期間後も使い続けるには契約が必要です。

通常年額はBitwarden Premiumが19.80 USD、1Password Individualが47.88 USDで、差は年28.08 USDです。

保管庫内で認証コードを生成したいなら、年19.80 USDのBitwarden Premiumで対応できます。

専用の入力欄や保存済み項目のコピー共有を使わないなら、認証コードのためだけに1Passwordとの差額を払う必要はありません。

2026年10月21日時点で、1Password.comから直接申し込む新規利用者には、年払いの最初の12か月だけ割引があります。

初年度の年額は、Individualが35.88 USD、Familiesが53.88 USDです。

この初年度割引はApple App StoreやGoogle Playなどからの契約には適用されず、通常料金と分けて考える必要があります。

月払いとの違いや日本円での支払い、購入先まで比べたい方は、1Passwordの料金・支払い方法の比較をご覧ください。

家族プランは1Passwordが5人、Bitwardenが6人

標準の家族プランに含まれる人数は、1Password Familiesが5人、Bitwarden Familiesが6人です。

通常年額はそれぞれ71.88 USDと47.88 USDなので、家族6人で使いたい場合は、含まれる人数だけでも条件が変わります。

Bitwarden Familiesは6人全員にPremiumの機能が含まれ、共有用の情報を家族で管理できます。

1Password Familiesは家族で使う共有用の保管庫を作れ、個人の情報と家族に渡す情報を分けて保存できます。

取引先の複数担当者で業務用のログイン情報を継続管理する場合は、家族向けプランではなく、管理者の権限や退職時の対応を含む法人向けプランを別に検討してください。

1PasswordとBitwardenの日常の機能

パスワードの保存と自動入力は両方にあり、主な違いは認証コードを出すプランと、ログイン情報以外を整理する入力欄です。

  1. どちらもパソコンとスマホで自動入力できる
  2. 保管庫内の認証コード生成はBitwardenで有料
  3. 1Passwordには銀行口座の専用欄がある

どちらもパソコンとスマホで自動入力できる

1PasswordもBitwardenも、パソコンのブラウザーとスマホでログイン情報を自動入力できます。

1PasswordはChrome・Safari・Edge・Firefox・Braveで使え、Bitwardenもブラウザー拡張機能とiOS・Androidアプリに対応しています(1Passwordの保存・自動入力、Bitwardenのブラウザー自動入力)。

どちらもパスキー(パスワードを入力せずに本人確認するログイン方法)の保存とログインに対応します。

利用するサイトと端末側も対応している必要があります(1Passwordのパスキー、Bitwardenのパスキー)。

自動入力できることだけで有料プランを選ぶ必要はないため、まず普段使うブラウザーとスマホで必要な機能が揃うかを比べられます。

保管庫内の認証コード生成はBitwardenで有料

パスワードと一緒に保管庫内でTOTP(一定時間ごとに変わる認証コード)を生成する機能は、1Passwordの個人・家族プランと、BitwardenのPremium・Familiesに含まれます。

Bitwardenの無料プランでもコード生成用の秘密情報は保存できますが、保管庫内でコードを生成するには有料の権限が必要です(1Passwordの認証コード生成、Bitwardenの内蔵認証機能)。

一方、独立したアプリのBitwarden Authenticatorは無料で使えるため、別アプリで認証コードを出す使い方ならPremium契約は必須ではありません(Bitwarden Authenticator)。

例えば、ログイン情報と認証コードを一つのアプリで扱いたい人は内蔵機能を、パスワード管理と認証アプリを分けたい人は独立アプリを比べられます。

これは外部サービス用のコードを生成する機能で、1PasswordやBitwarden自体のアカウントを追加認証で守る機能とは別です。

1Passwordには銀行口座の専用欄がある

1Passwordは、銀行口座やソフトウェアライセンスなどを専用カテゴリに保存できます。

銀行口座では口座番号など、ソフトウェアライセンスではライセンスキー・登録メール・ダウンロードページなどを、種類に合った入力欄で管理できます(1Passwordの項目カテゴリ)。

Bitwardenでもメモやカード情報を保存でき、カスタムフィールド(自分で名前を付けて追加する入力欄)を使って情報を足せます(Bitwardenのカスタムフィールド)。

例えば、仕事で使うソフトの登録情報を決まった欄に揃えたいなら1Password、自分で入力欄を作って整理できればよいならBitwardenも使えます。

専用カテゴリがないことと、情報そのものを保存できないことは分けて比較してください。

1PasswordとBitwardenのセキュリティ

どちらも保存データを暗号化(鍵を持たない人には読めない形にする処理)して保護します。

暗号化の仕組みに加え、アカウントの追加認証と、ログインできなくなったときの復旧条件を分けて比べる必要があります。

  1. 1Passwordはパスワードと秘密鍵で保護する
  2. 両方で追加の認証を設定できる
  3. 1Passwordは保存した復旧コードでパスワードを再設定できる
  4. Bitwardenの緊急アクセスには有料契約と事前設定が必要

1Passwordはパスワードと秘密鍵で保護する

1Passwordでアカウントパスワードを使う場合は、パスワードとSecret Key(データ保護に使う秘密鍵)を組み合わせて保管庫を暗号化します。

Secret Keyは新しい端末へ初めてログインするときにも使い、ログイン済みの端末やEmergency Kit(アカウント情報を控えるための書類)に保存されます(1PasswordのSecret Key)。

Bitwardenも端末上でデータを暗号化してからサーバーへ送るため、運営側に保管庫を読むための鍵を渡す仕組みではありません(Bitwardenの暗号化方式)。

Secret Keyの有無だけで安全性の勝敗を決めず、1Passwordを選ぶ場合は端末を失ってもSecret Keyを取り出せる保管先を用意することが必要です。

両方で追加の認証を設定できる

両サービスとも、パスワードに加えて認証アプリなどで本人確認する2要素認証を設定できます。

Bitwardenは無料でも認証アプリ・メール・対応するセキュリティキー(本人確認に使う物理的な鍵)を使えます(Bitwardenの2段階ログイン方法)。

1Passwordのアカウントを認証アプリで守る場合は、1Password自身の保管庫にそのコードを保存せず、別の認証アプリを使います(1Passwordの2要素認証)。

認証用のスマホを失うと追加認証でログインできなくなる可能性があるため、Bitwardenの2段階ログイン用復旧コードなど、採用する認証方法に合った予備手段も必要です。

1Passwordは保存した復旧コードでパスワードを再設定できる

1Passwordの個人・家族アカウントは、事前に生成して保存した復旧コードと、登録メールへのアクセスがあれば、アカウントのパスワードを再設定できます。

復旧時には新しいSecret Keyが発行され、以前に保存したデータへ再びアクセスできます(1Passwordの復旧コード)。

アカウントで2要素認証を有効にしていた場合は復旧後も有効なため、復旧コードだけで追加認証を解除できるわけではありません。

復旧コードを1Passwordの中にしか置いていないと、ログインできないときに取り出せないので、登録メールとコードの両方へアクセスできる保管方法が必要です。

Bitwardenの緊急アクセスには有料契約と事前設定が必要

Bitwardenの緊急アクセスを自分のアカウントに設定するには、PremiumやFamiliesなどの有料契約と、信頼する連絡先の事前登録が必要です。

連絡先として指定される相手は、同じサーバー(サービスの提供拠点)にある無料アカウントでも利用できます。

相手が招待を受け入れ、アカウントの持ち主が確認を済ませておく必要があります(Bitwardenの緊急アクセス)。

緊急時は、相手の申請を承認するか、あらかじめ決めた待機時間が過ぎると権限が渡ります。

View(閲覧のみ)は内容を見る権限、Takeover(引き継ぎ)はマスターパスワード(保管庫を開くためのパスワード)を新しく設定できる権限です。

Takeoverでは以前の2段階ログイン設定も解除されるため、引き継いだ後に追加認証を設定し直す必要があります。

Bitwardenの運営はマスターパスワードを取り出したり再設定したりできないため、忘れてから緊急アクセスを追加することはできません。

ただし、ログイン済み端末を指紋・顔認証などで開ける場合は、保存した情報を取り出せる可能性があります(Bitwardenのマスターパスワードを忘れた場合)。

2段階ログイン用の復旧コードは、認証アプリなどで追加認証ができなくなった場合に使います。

忘れたマスターパスワードを再設定するコードではありません(Bitwardenの2段階ログイン用復旧コード)。

1PasswordとBitwardenの共有機能

共有は、取引先へ一度だけ情報を送る場合と、同じ相手と継続して更新する場合で必要な機能が変わります。

  1. 単発の共有は相手の登録が要らない
  2. Bitwardenは2人まで無料で共同管理できる
  3. 共有期限が切れても渡した情報は取り消せない

単発の共有は相手の登録が要らない

1Passwordの項目共有とBitwarden Sendは、相手が同じサービスに登録していなくても、リンクから情報を受け取れます。

1Passwordは保存した項目のコピーを共有し、リンクの期限や閲覧できる相手を指定できます(1Passwordの項目共有)。

Bitwarden Sendは共有用のテキストやファイルを送る機能で、テキストは無料、ファイルを送るにはPremiumやFamiliesなどの有料機能が必要です(Bitwarden Send)。

例えば、取引先へ一度だけログイン情報を渡すときは、保存済み項目のコピーを送るか、送信用のテキストを用意するかが違いになります。

両方ともリンクを持つ人が閲覧できる設定があるため、共有相手を限定したい場合は閲覧条件も指定する必要があります。

Bitwardenは2人まで無料で共同管理できる

Bitwardenは、無料の組織(複数人で情報を共有する保存場所)を作れば、自分を含め2人まで共同管理できます。

相手にもBitwardenのアカウントが必要で、無料の組織ではコレクション(共有する情報を分けるグループ)を2つまで作れます(Bitwardenの無料組織)。

個人向けのPremiumを契約しても共同管理する人数が増えるわけではなく、家族3人以上で使うならFamiliesなどを選びます。

1Password Familiesは共有保管庫を使って、家族全員や指定した家族だけに情報を渡せます(1Passwordの家族共有)。

例えば、家族2人で同じログイン情報を更新したいならBitwardenの無料組織で始められ、複数人へ個別に共有範囲を分けたいなら家族プランの機能と人数を比べられます。

共有期限が切れても渡した情報は取り消せない

共有リンクが期限切れになっても、受け手がすでにコピーしたパスワードや保存したファイルまでは取り消せません。

リンクの期限が制限するのは共有ページへのアクセスであり、元のWebサービスへログインする権限ではないためです。

1Passwordの単発共有はコピーなので、元の保存項目を変更しても、すでに共有したコピーには自動で反映されません。

例えば、一時的な作業が終わった相手のログインを止めたい場合は、共有リンクの失効だけで済ませず、元サービスのパスワード変更やユーザー権限の解除を行う必要があります。

1PasswordとBitwardenの乗り換え

乗り換えでは、スマホでアプリ間に直接移す方法と、パソコンで書き出したファイルを読み込む方法で、移せる情報が異なります。

  1. パスキーの直接移行は対応するスマホで使える
  2. ファイル移行では共有項目や添付を別に確認する
  3. 移行後のログインを確認してから契約を整理する

パスキーの直接移行は対応するスマホで使える

対応するスマホでは、Credential Exchange(アプリ間でログイン情報を直接移す共通規格)を使って、パスキーを含むデータを移せます。

1PasswordはiOS・iPadOS 26以降とAndroid 14以降で直接移行に対応します。

移行元・移行先の両アプリもこの規格に対応している必要があります(1Passwordへの直接移行、1PasswordからBitwardenへの移行)。

1Passwordのパソコン用アプリから書き出す通常のファイルでは、パスキーを書き出せません(1Passwordの書き出し形式)。

対応端末で直接移行できない場合は、各Webサービスでパスキーを作り直して移行先へ保存するため、パスワードだけの移行より作業が増えます。

ファイル移行では共有項目や添付を別に確認する

ファイルを読み込めても、共有情報や添付ファイルまで一括で移るとは限りません。

Bitwardenから1Passwordへ移す場合は、パスワードで保護した暗号化JSON(項目をまとめたデータ形式)を使えます。

パスキーと共有コレクション内の項目は、この方法では読み込まれません(Bitwardenから1Passwordへのファイル移行)。

1PasswordからBitwardenへ移す場合は1PUX(1Passwordの書き出し形式)などを使い、添付ファイルは新しい保管庫へ個別にアップロードする必要があります(Bitwardenへのファイル移行)。

また、1PasswordのCSV(表形式のデータ)はログインとパスワードの項目に限られ、カスタムフィールドなどが抜けます(1PasswordのCSVに含まれる情報)。

書き出した1PUXやCSVは暗号化されておらず、読める人にはパスワードが見えるため、メールで送ったり共有フォルダーへ置いたりしないでください(1Passwordの書き出しファイルの扱い)。

移行後のログインを確認してから契約を整理する

移行元の契約を終了する前に、移行先だけで普段使うサービスへログインできる状態を確かめてください。

例えば、仕事用メール、WordPress、請求管理のサービスで、パスワード・認証コード・パスキーのうち普段使う方法を試すと、項目が保存されたことだけでは分からない抜けを見つけられます。

家族と共有する項目や添付も使える状態になったら、移行元の自動更新や契約を整理できます。

書き出しファイルは作業後に削除し、保管庫の外へパスワードが残らない状態にします。

まとめ:必要な機能と年額で選ぼう

無料で複数の端末へパスワードを保存・自動入力したいなら、Bitwardenの無料プランから始められます。

Bitwarden Premiumは、保管庫内での認証コード生成に対応しています。

自分の保管庫を信頼する人に開いてもらう緊急アクセスも、事前に設定できます。

銀行口座やライセンスの専用カテゴリと、保存項目のリンク共有を日常的に使いたいなら、1Passwordの14日間の無料体験で試せます。

家族で使う場合は人数と共有方法を、乗り換える場合はパスキー・共有項目・添付の移行条件を確認すると、自分に必要なプランを選べます。

ほかのアプリも含めて無料機能や共有人数を比べたい方は、パスワード管理アプリの比較をご覧ください。